サークル
大学に入学すると、目に映ったのは、華々しいサークル勧誘でした。
大げさではなく、星の数ほどサークルがありました。
陽キャっぽいオールラウンドサークルから、激しく陰キャな何とか研究系サークルまで様々でした。
私は、「大学のサークルと言えばテニサーでしょ」という、何の捻りもない発想に頭が支配されていたため、テニサーの門を叩きました。
テニサーもめちゃくちゃたくさんあったのですが、女子大とのインカレサークルを選びました。
女子大の学生=彼氏を探している、という謎の公式に頭が支配されていたため、このような判断基準になりました。
これで私のサークル活動が始まりました。当初の予想通り、かわいい女子大の子もたくさんいました。
意気揚々と活動に参加していたのですが、「何か違う」そう思いました。
結構テニスにガチだったのです。暑い日とかにめちゃくちゃ走らされたり、振り回し練習とか、をめちゃくちゃやるわけです。
テニサーといえば、基本的には飲みに行ったり、遊びに行ったりして、おまけ程度に軽くテニスをするものだと思っていましたが、このサークルは違ったのです。
「いや、そういうの求めてないし・・・」
というわけで、夏が終わった頃から行かなくなりました。
夏が終わる頃には、他のサークルの勧誘も行ってませんでした。こうやって、大学時代の目玉であるサークル活動は終焉を迎えました。
バイト
闇雲に行動してもうまくいかないと思い、サークル活動と同時に、モテるための情報を収集していきました。
そんな中、同じクラスの友人から良い情報を聞きました。
「飲食店のバイトはいいぞ。特にオープニングスタッフはいいぞ。」という情報です。
オープニングスタッフは先輩後輩の関係がないので、ものすごく狙い目だということです。
飲食店は、一般的にホールとキッチンに分かれます。ホールとキッチンのチームワークが大事です。
もちろん、ホール内・キッチン内のチームワークも大事です。
つまり、チームで仕事をする、チームで店舗運営を成し遂げる、という形なのです。
これって、文化祭や体育祭に似ています。
文化祭や体育祭の後って、女子とグッと近づけますよね。
これは良いと思い、オープニングスタッフの飲食店アルバイト求人を探しました。
たまたま新聞折り込みの求人チラシに、希望の求人情報がありましたので、早速応募しました。
バイトの面接には、応募した人たちが何人か集まっており、順番に呼ばれ、面接する形でした。
就活の面接のような感じです。
学生のバイトなので、集まった中で落ちた人はいませんでした。
面接終了後、集まっていた人たちとマックに行くことになりました。
「初対面でこれだけナチュラルにマックに行く流れって、めちゃくちゃ期待できるんじゃね」というのが当時の感想です。
皆、同世代、男女比率1対1くらい。結構かわいい子もいる。最高だと思いました。
非モテ人生から脱却!?
いい流れで面接を終え、期待しながらのバイト生活が始まりました。
当初、友人から聞いていた通り、先輩後輩の関係もなく、和気藹々とした雰囲気のバイト先でした。
控室に情報共有ノートなるものも誕生し、これにより皆とのコミュニケーションがさらに活性化しました。
情報共有ノートは、今でいうSNSのような存在です。
当時、SNSなどなかったので(少しあとにmixiが流行り始めました)、コミュニケーション活性化にはこのような方法が最適だったのです。
飲み会なども、頻繁に開催され、女子とも仲良くなることができました。
バイトでチームプレイ⇒飲み会でさらに交流深める⇒仲良くなった上でバイトでチームプレイ・・・を繰り返すうちに、何人かから好きアピールをされるようになりました。
そして、その中の子と付き合うことになりました。
ここで、また元来の頭の悪さが発動します。
「もうモテない人生になることはない」、この時、本気でそのように思っていました。有頂天でした。
これを最後に十数年暗黒時代を過ごすことなど、想像だにしてませんでした。
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